レンタルサーバーの乗り換え手順【WordPressを安全に移す5ステップ・2026年版】
今使っているレンタルサーバーから別の会社へWordPressサイトを移したい人向けに、移行前の準備から切り替え後の確認までを5ステップで整理します。各社の「簡単移行」機能を使う場合と手動で移す場合の違い、ダウンタイムや表示崩れを避けるための注意点も初心者向けに解説します。
WordPressのサーバー移行で怖いのは、データのコピーそのものより、切り替える順番を間違えてサイトやメールが止まることです。今は各社の「簡単移行」機能を使える場合が多いものの、旧サーバーを解約する時期とドメインの切り替え前確認は自分で判断する必要があります。安全に進めるための作業を、準備から切り替え後の確認まで5段階に分けて確認します。この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。移行機能の条件と料金は各社の公式サイトで確認してください。
この記事の前提
- 対象は「独自ドメインで運用しているWordPressサイト」を別のレンタルサーバーへ移すケースです。
- 具体的な操作画面は会社・時期で変わるため、本文では特定の管理画面の手順を固定で書かず、「どの会社でも共通する考え方と順番」を整理します。実際のボタン名や手順は移行先の公式マニュアルを確認してください。
- 移行機能の有無や条件、料金は変わるため、最新情報は各社公式で確認できるようにしています。
比較基準
- WordPressサイトの引っ越しに共通する作業の流れと順番
- 各社が公式に提供する「簡単移行」機能を使う場合と手動の違い
- ダウンタイム・表示崩れ・メール断を避けるための確認ポイント
- 独自ドメインで運用する小規模サイトを想定(大規模・複数サイトは対象外)
最終確認:
そもそも乗り換えるべきか、を先に決める
手順に入る前に、「本当に移す必要があるか」を一度確認しておくと無駄足になりません。サーバー移行は、うまくいけば数時間で終わりますが、それでも準備と確認の手間はかかります。次のどれかに当てはまるなら、乗り換えを検討する価値があります。
- 表示速度が明らかに遅く、上位プランへの変更でも改善しない
- 契約更新で料金が大きく上がり、他社の同等プランのほうが安い
- 機能やサポートが今の用途に合っていない(PHPバージョン、容量、サポート窓口など)
逆に「なんとなく不満」程度なら、まず今の会社の上位プラン変更や設定見直しで足りることもあります。移行先を比較するときは、料金だけでなく速度・始めやすさも含めて見るのがおすすめです。
エックスサーバー
迷ったらこれ。表示速度と実績のバランス型
4.6 / 5.0
- 月額
- 月額990円〜(36か月契約時)
- 初期費用
- 0円
- 無料体験
- 10日間の無料お試し(WordPressクイックスタート利用時を除く)
- 向いている人
- WordPressで本格的にブログ・副業サイトを伸ばしたい人
- 注意点
- 最安級ではない。短期契約だと月額単価は上がる。
ConoHa WING
管理画面が分かりやすく初期構築が早い
4.3 / 5.0
- 月額
- 通常料金は1か月最大1,452円(WINGパックは契約期間・時期で変動)
- 初期費用
- 0円
- 無料体験
- なし(最低利用期間なしの通常プランあり)
- 向いている人
- WordPressをできるだけ早く立ち上げたい初心者
- 注意点
- 無料お試しがないため、短期検証だけの用途には割高になりやすい。
さくらのレンタルサーバ
安く長く。コストを最優先する人向け
3.9 / 5.0
- 月額
- 月額500円〜(スタンダード・36か月一括時)
- 初期費用
- 0円
- 無料体験
- 2週間の無料お試し
- 向いている人
- とにかく月額を抑えて小さく始めたい人
- 注意点
- 上位プランより表示速度・スペックは控えめ。アクセス増時は要見直し。
移行先選びの判断軸は、新規で始めるときと基本的に同じです。3社の違いはブログ・ホームページ向けレンタルサーバー比較で、料金・速度・始めやすさの観点から整理しています。
WordPressサイトを移す5ステップ
ここからが本題です。会社が違っても、引っ越しの流れは大きく次の5つに分けられます。順番を守ることが、ダウンタイム(サイトが見られない時間)を最小限にするコツです。
ステップ1:移行前のバックアップを取る
何より先に、今のサイトのバックアップを取ります。移行作業の途中で何かあっても、元に戻せる状態を作っておくためです。
- WordPressの「ファイル一式」と「データベース」の両方が対象です。
- 多くのレンタルサーバーに自動バックアップ機能があります。手動なら、バックアップ系プラグインや、サーバーの管理画面からエクスポートする方法があります。
- バックアップは移行先ではなく、手元(パソコン)にもダウンロードしておくと安心です。
ステップ2:移行先サーバーを契約する
移行先のサーバーを新しく契約します。この時点では旧サーバーはそのまま動かし続けます(並行稼働の状態にするのがポイントです)。
- 契約後、移行先の管理画面でWordPressを受け入れる準備(データベースの用意など)をします。
- 多くの会社では、次のステップの「簡単移行」機能がこの準備も兼ねてくれます。
ステップ3:データを移す(簡単移行 or 手動)
サイトのデータ(ファイルとデータベース)を移行先へ移します。方法は大きく2通りです。
| 方法 | 中身 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 簡単移行機能 | 移行元のURL・ログイン情報を入れると、サーバー側がまるごとコピーしてくれる | 初心者・できるだけ自動で済ませたい人 |
| 手動移行 | ファイルとデータベースを自分で書き出し、移行先にアップ・取り込みする | 簡単移行が使えない構成・細かく制御したい人 |
定番サーバーの多くが「WordPress簡単移行」のような機能を公式に提供しており、初心者はまずこれを使えるか確認するのが近道です。条件(対象プラン・移行元の対応状況など)は会社ごとに違うため、移行先の公式マニュアルで確認してください。
ステップ4:移行先で表示を確認する(ドメイン切り替え前)
データを移したら、ドメインを切り替える前に、移行先で正しく表示されるかを確認します。この「事前確認」を挟むかどうかで、失敗のリスクが大きく変わります。
- 多くのサーバーは、本番ドメインを切り替える前に動作を確かめる「確認用URL」や hosts ファイルでの事前確認の方法を案内しています。
- トップページだけでなく、記事ページ・画像・問い合わせフォーム・管理画面ログインまで一通り見ておきます。
ステップ5:ドメイン(DNS)を切り替える
最後に、独自ドメインの向き先を旧サーバーから移行先サーバーへ切り替えます。ここが引っ越しの「住所変更」にあたる、いちばんの山場です。
- ドメインを管理している場所(ドメイン取得サービス、または旧サーバー)で、ネームサーバー(DNS)を移行先の指定値に変更します。
- 切り替えは世界中に反映されるまで時間差があります(数分〜長いと1〜2日)。この間、人によって新旧どちらのサーバーが表示されるか分かれることがあります。
- だからこそ、旧サーバーは切り替え直後に解約せず、反映が落ち着くまで残しておくのが安全です。
結局いちばん難しいのはどこ?データを移すところ?
今は簡単移行機能があるので、データのコピー自体はボタン操作で済むことが多いです。本当の山場はステップ5のドメイン切り替えです。反映待ちの時間まで含めて理解しておけば、「切り替えたのに古いサイトが見える」と慌てずに済みます。旧サーバーを早く解約しないことだけ覚えておきましょう。
つまずきやすいポイント
移行でやりがちな失敗を避けるために
- 旧サーバーを切り替え直後にすぐ解約してしまう(反映待ちの間にサイトが見られなくなる)
- ドメイン切り替え前の表示確認をスキップして、本番で表示崩れに気づく
- 独自ドメインのメール(info@〜など)の移行を忘れ、メールだけ届かなくなる
- SSL(https化)の再設定を忘れ、切り替え後に「保護されていない通信」と表示される
- バックアップを移行先だけに置き、手元に控えを残していない
特に見落としやすいのがメールです。サーバー付属のメールを使っている場合、サイト本体だけ移してメールの移行を忘れると、ドメイン宛のメールが届かなくなることがあります。独自ドメインメールの扱いは独自ドメインメールの作り方で整理しています。
こんな人は移行を急がなくてよい
向いている人
- 速度や料金など、はっきりした不満があり、移行先の条件も確認済みの人
- 事前確認とドメイン切り替えの段取りを理解した上で進めたい人
- 旧サーバーをしばらく並行稼働させる余裕(契約期間)がある人
向いていない人
- 「なんとなく不満」程度で、今の会社の上位プランや設定見直しを試していない人
- 契約更新の直前で、旧サーバーを並行で残す余裕がない人(更新後に落ち着いて移すほうが安全)
- そもそもWordPress構成が自分に合っているか自体が定まっていない人
「サーバー以前に、自分にWordPress + レンタルサーバーが合っているか」から見直したい場合は、Web開設診断で「WordPress・静的サイト・ノーコード」のどれが近いかを先に確認してください。
よくある質問
サーバーを移行すると、その間サイトは見られなくなりますか?
手順どおりに並行稼働させ、ドメイン切り替え前に表示確認を済ませておけば、見られない時間(ダウンタイム)はほぼ発生しません。データのコピー中も旧サーバーが動き続けるためです。注意が必要なのはドメイン切り替え後の反映待ちの時間帯で、ここで旧サーバーを残しておけば、どちらが表示されても内容は見えます。
WordPressの記事や画像、設定はそのまま移せますか?
簡単移行機能や正しい手動移行を使えば、記事・画像・テーマ・プラグイン・設定をまとめて移せます。ただしサーバー固有の設定(PHPバージョンやリダイレクト設定など)は移行先で見直しが必要なことがあります。移行後に表示崩れがないか一通り確認してください。
移行はどのくらい時間がかかりますか?
サイトの規模や方法によりますが、小規模なブログなら準備と確認を含めて数時間程度で終わることが多いです。ただしドメイン(DNS)切り替えの反映には別途、数分〜1〜2日の時間差が生じます。この反映待ちを見込んで、旧サーバーは早く解約しないでください。
旧サーバーはいつ解約すればよいですか?
ドメイン切り替えの反映が落ち着き、移行先での表示・メール・フォームの動作をすべて確認できてからが安全です。目安として、切り替え後しばらく(数日〜契約期間の範囲で余裕を持って)並行稼働させてから解約するとよいでしょう。
自分で移行する自信がありません。どうすればよいですか?
まずは移行先の「簡単移行」機能が使えるかを確認してください。多くの初心者はこれで完結します。それでも不安な場合、有料の移行代行サービスを用意している会社もあります。費用と手間を比べて選ぶとよいでしょう。
まとめ
レンタルサーバーの乗り換えは、「バックアップ → 移行先契約 → データ移行 → 事前確認 → ドメイン切り替え」の5ステップで進めます。今は多くの定番サーバーに簡単移行機能があり、データのコピー自体は以前よりずっと楽になりました。
移行中は旧サーバーを動かしたままにし、ドメインを切り替える前に移行先の表示を確認します。切り替え後も、DNSの反映が落ち着き、メール・フォーム・SSLまで確認できるまでは旧サーバーを解約しないでください。
移行先が未定なら、料金だけでなく、今のサイトが簡単移行機能の対象になるかも3社で見比べてください。
無制限機能盛りだくさんのレンタルサーバー次に読む
- ブログ・ホームページ向けレンタルサーバー比較 — 移行先を料金・速度・始めやすさで比較
- エックスサーバー vs ConoHa WING 徹底比較 — 定番2社で迷ったときの決め手
- 独自ドメインメールの作り方 — 移行時に忘れやすいメールの移し方
- 独自ドメインの選び方と取り方 — ドメインの管理場所とDNSの考え方
- 独自ドメインが反映されないときの確認手順 — DNS切り替え後に表示されない場合の切り分け
- WordPressにログインできないときの確認手順 — 移行後に管理画面へ入れないときの切り分け
- Web開設診断 — そもそもWordPress構成で合っているか不安な人向け